ハロウィーンの起源は、古代ケルト人の風習に由来しているそうです。
収穫を終え、これから寒くて厳しい冬を迎えようとしていて、日照時間が短くなる夏
の終わりに行われていた行事でSamhain(ケルト語で夏の終わり。by Encyclopedia
Britannica)と呼ばれていました。
現代のように人工的に光を発生させる事が出来ず、太陽の自然光だけで、生活をして
いた為、暗闇への恐怖、死の恐怖と結びついたようです。
ハロウィーンの象徴として、コウモリが登場するのは、Samhainで篝火を炊いた時に、
篝火に群れる虫をコウモリが食べるために集まる様子を描いたものらしいです。
それが、ローマ時代になり、キリスト教は異教徒の懐柔策として、異教徒の死者の弔
いの行事(Lemuria)をA.D.609年に5月13日を諸聖人の日(All Saints’ Day)として取り入
れました。
後に、All Saints’ Dayを5月13日から11月1日に変更し、また、11月2日を万霊
祭(All Souls’ Day)としたことにより、SamhainはAll Saints’ Dayの前夜祭としてAll
Hallows’ Eveになり、さらに転化してHalloweenとなったようです。
そんな由来はさておき、普段の自分の殻を脱ぎ捨て、別の有機体としてロールプレイ
ングを楽しむのも面白いですよね。
例年この時期になるとどんな仮装をして、ハロウィンパーティーに参加しようかと
迷ったものですが、今年はどんな格好をしていますか?
修道女?スーパーマン?人魚姫?デビル?妖精?ですか。
それともドラキュラとかアニマルメイクとかなんですかね?
最近は、殆ど参加しなくなっていますが、以前は、六本木のクラブとか表参道の国際
パーティとかに行って、ドンちゃん騒ぎをしたものですが、十数年程前の事になりま
すか、海外から来た知り合いの人に面白いハロウィンパーティがあるから一緒に行か
ないかと誘われ、面白そうなので、仮装用のマスクだけを持って勇んで、出かけまし
たが、ところが、行った所がJR新宿駅の山の手線のホームでした。
パーティーなのに駅?「うーん?」そうか、JR新宿駅の山の手線から原宿か恵比寿で
日比谷線に乗り継いで、六本木なのかなと聞いたところ、「ここだとよ」との返事が
返ってきました。
「なんなの一体?」と思っているとホームがあっと言う間に仮装をした人達で溢れて
しまい、大挙して山の手線の車両に乗り込み全車両を乗っ取ってしまいました。
それから電車の中は大騒ぎで、網棚の上に登る輩や奇声を発する者もいたり、あまり
のカルチャーショックで、萎縮してしまい、電車の車窓から外を眺めているだけでし
た。
それから、山の手線の沿線の駅を過ぎようとしていた将にその時、沿線に集まってい
る人が一斉に後ろを向いてオモムロニ下半身を曝け出しお尻を突き出しているではあ
りませんか。
これは流石に驚きでしたね!!山の手線の沿線もパーティー会場になっていたのでし
た。
やはり本場のハロウィーンは、歴史的なバックグラウンドが違うだけにスケールが半
端じゃないと思ったりしましたが、この時期になると懐かしく思い出されます。
もう既に、山の手線でのハロウィーンパーティは禁じられた筈ですが、今年はどう
なっているのですかね。